献立二十八 力煮込みうどん
”湯気の間に幸せ在りはありきたり
それでもやはり差し向かいの卓”
大晦日の風習といえば年越し蕎麦があります。始まりは江戸時代とのことですが、世更けて除夜の鐘が鳴る頃に蕎麦を啜って長寿を願うということです。
蕎麦の細く長い様から、「細く長い人生を」との言い伝えを子供の頃に両親から教わった記憶がありますが、ただ長生きではなく「細く」というところに日本人の謙虚な国民性が窺えるところです。
毎年とはいかずとも、子供の頃から慣れ親しんできた風習ですから、親元を離れても何となく大晦日には蕎麦が恋しくなり、近所の蕎麦店で持ち帰りの生蕎麦と天麩羅を買って自宅で食べたりしています。寒い夜の暖かい蕎麦は、身体の芯から温まる感じがして身も心も癒されてきます。
図々しくなってきた年回り、同じ暖まるのであればうどんでもいいような気がしています。この際欲張って「太く長く」もアリではないかと・・・
そこでうどんですが、釜揚げなどコシのあるうどんも捨てがたい反面、寒い夜にはぐつぐつと煮込んだうどんが恋しくなります。
具材は鶏のササミ(豚肉も美味しい)に鍋用の太い長葱、油揚げ、これをうどんと共に煮込んでいきます。うどんが柔らかくなった頃を見計らって焼き餅を載せて少し煮込みます。最後に卵を落として半熟にして戴きます。
人肌のぬる燗にもよく合うメニューになります。
さて、次回は・・・何にしましょうか、ちょっと未定の年末です・・・
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